さて、夏の間は北アルプスの南部地区の夏山常駐パトロール隊員として活動していました。
今年は前半は大変晴天の続く日に恵まれ、毎日猛暑の日々。
我々隊員もパトロールに出ては日焼けであちこちの皮がむけて大変でした。
登山に訪れた方々も大変な思いをしたことと思います。
とは言え、海の日周辺から8月初旬までは南部地区においては死亡事故もなく、今年は大幅に事故件数が減るんじゃないー?などと呑気な話をしたりしていました。
しかし、御盆前辺りから様子が随分と変わってきます。
毎日事故、事故、事故の無線がとまりません。
結局終わってみればこんなでした。(最終的にはもう少し増えました。)
ヘリはいつも飛べるわけではありません。
飛べなければ、歩いて現場まで行って、そこから担ぎ下さなくてはなりません。
我々もロボットではなく人間で、体力に限界があります。それに交代の隊員が常時いるわけではありません。
誰もが事故をしたくて山に来ているわけではないです。
でも実際にこの短い期間で、この狭い範囲だけでこれだけの事故が起きています。
日本の山はなんの規制もなく(登山条例はあります)、誰でも登りたい人は簡単に立ち入ることが出来ます。
でも自然は甘くないです。簡単に牙をむきます。
しっかりと準備をして、自然と真摯に向き合ってください。
宜しくお願いします。
最後に夏の間の写真少し張っておきます。